多くの人を悩ませている病気の1つが糖尿病です。糖尿病は内科で専門的に取り扱ってくれる病気であり、生活習慣病とされています。放置するとさまざまな合併症が引き起こされてしまい、最悪の場合は命にかかわる重大な病気です。
健康診断などによって糖尿病の疑いがあると注意されることがあります。そうなると、内科で専門的な検査を受けることになり、そこで糖尿病であると診断されれば、専門的な治療を受けなければいけません。
糖尿病の有無については検査を受けることによってはっきりさせることができます。糖尿病を診断するための基準となるのは血糖値です。空腹時の血糖値や食後2時間経過したあとの血糖値などを測定することで、糖尿病の現状を確認することができます。また、治療が始まったあとも、きちんと血糖値のコントロールができているのか確認するために定期的に検査を受けなければいけません。血糖値を適切にコントロールすることができれば、深刻な症状に発展するのを防ぐことができて、合併症などのリスクを下げることができます。
糖尿病の多くは長年の食生活の偏りによって生じているケースがほとんどです。そのため、治療の内容としては、内科で食事指導や運動療法を受けるのが基本となります。ただし、食事療法や運動療法が上手くいかないときには血糖値を下げるために薬物療法も併用して行われることが多いです。また、糖尿病の1型の場合には遺伝的にインスリンが不足しているため、薬物療法が基本となります。利用される薬としてはインスリンを促すためのものや血糖の吸収を遅らせるもの、インスリンの効果を高めるものなどがあります。治療中は定期的に内科を受診して、現在の状態を確認してもらい、適切な指導を受けます。
日本人は糖尿病になりやすいとされていて、近年は患者の数が劇的に増加しています。また、一度診断されてしまうと、基本的に糖尿病が完治することはありません。ただし、血糖値を安定させることはできるため、食事や運動、薬物によって上手くコントロールすることができれば、命の危険はないです。ただし、血糖値が下がったことで治ったと勘違いするケースがあり、その後に以前の食生活に戻ってしまえば、再び酷い症状が出てしまいます。糖尿病になったならば、そのことを受け入れて、内科に定期的に通って病気とともに生きることになります。