虫歯治療で多く用いられている方法として、痛みを軽減させる麻酔を利用するものがあります。麻酔を使うことで、神経が敏感な状態を改善させ、治療を簡単に終えられるというものです。こうして治療を簡単にできるようになれば、短時間で治療を完了させられるというメリットがあります。その一方で、麻酔が切れるまで基本的に飲食ができなくなってしまうため、すぐに普通に生活ができるというわけではありません。
歯医者で使われている麻酔ですが、基本的に数時間程度は効果が持続します。その間は、神経が麻酔によって止められている状態となりますので、痛みなども感じづらくなります。また、冷たいものを飲んでも基本的に何も反応がなく、おかしい状態となっています。麻酔が切れているかどうかは、神経が再び働いているかどうかで判断できるため、麻酔が切れているかどうかは慎重に確認を取ったほうがいいでしょう。
麻酔をしても、虫歯治療の際は痛みが残っている場合も多くあります。麻酔を使った場合、神経をブロックして痛みを止める効果はあるものの、虫歯となっているところは麻酔の効果が限定的となります。その結果、麻酔をしても痛みが残ってしまう場合もあります。また、しみるような感じが残る場合も多々ありますが、これについても麻酔の効果で神経を完全に止められていないため、痛みが残ってしまうのです。
より強力な麻酔を使う方法もありますが、強い麻酔を利用した場合は、神経が回復するまでにかかる時間が長くなってしまいます。多くの場合は、数時間程度の麻酔で安心して治療ができると判断されており、強力なものは使わないようにしています。あまりにも強いものを使った結果、影響がかなり残り続けるような状況が生まれてしまうのは危険で、歯医者としてもできる限り安心できるレベルの麻酔にしています。
麻酔を使わない治療も多くありますが、麻酔を使ったほうが治療の方法は簡単になる、または治療時間が短くなるなどのメリットがあるため、現在は麻酔を使った治療も数多く利用されています。治療を受ける際は、麻酔を使うかどうかをしっかりと考えておきましょう。また、歯の治療を受ける際には、麻酔を受けても大丈夫なのか、数時間程度の余裕を持ってから予約を入れるといいでしょう。