歯医者の現状から見える経営戦略と今後の姿

4月 17, 2020

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歯医者の現状から見える経営戦略と今後の姿

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増え続ける歯医者と増えない患者

2020年現在、歯科医院の数は6万8千件以上になり、今ではコンビニよりも歯医者の方が多い時代となりました。2030年にはその数が8万件になるという調査結果もあります。歯医者自体の数も毎年約二千人というペースで増加しています。理由の一つとして、開業歯科医は多くが個人事業主である事から定年で引退という概念がなく、65歳を過ぎても現役で働く歯医者が大勢存在しています。その為、歯医者の数は減らずに増えていく一方という現状が生まれました。
ですが、歯科医院と歯医者の数が増えているのに対し、日本の人口は減り続けている為、患者の絶対数が減り歯医者同士で患者の囲い込みの競争が起こる事へと繋がりました。

歯医者が行う経営戦略

開業するだけで自然と患者が付き、歯医者として一生安泰だなんていう甘い話は今の時代では考えられません。医院を持続させる為には歯医者としての技術や信頼はもちろん、経営者としての経営戦略も今や必要不可欠です。昨今では患者を囲い込む為に様々な方法で経営に取り組む歯医者が増えています。例を挙げると、客層を絞った医院作りをする歯医者が挙げられます。例として、サロンのような高級インテリアを飾る歯医者や、子供が飽きないようにキッズルームを広めに配置する歯医者、最新機器を使った治療に力を入れている歯医者など、一定のターゲットにフォーカスする事により他の歯科医院との差別化が図られ、その医院が持つ強みを求める患者が「かかりつけの歯医者」として選び長く通うようになります。
医院作りの他にもインターネットを活用した集客を積極的に行う歯医者もいます。引っ越してきたばかりで歯医者を探している人や、かかりつけの歯医者を変えようとしている人が、ネット情報を参考にした上で通う歯医者を決めるケースが非常に多い為です。歯医者の情報を専門に扱うサイトもありますので、そのようなサイトに良い口コミが沢山書き込まれれば新規客獲得の効果が期待できます。

歯医者の今後

文部科学省が行った調査の結果によると、1970年代には全体で90%以上の子供達が虫歯を患っていたのに対し、現在ではその数が半数ほどにまで減少したとされている。その為、今後は「悪い部分を治療」するというよりも「悪くならないように予防」するといった予防歯科の存在が大きくなることが予想されます。その他にも審美面を専門にする歯医者であったり、無痛診療に特化した歯医者であったりと、今後は時代の流れと共にその形も変わっていくことでしょう。

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