歯医者では消毒薬などの独特な匂いや処置に使う器具の音がしますね。歯医者特有のあの雰囲気が苦手という人も少なくありません。子供はもちろん、大人でも「歯医者が苦手」「歯医者に行くのが怖い」という人はいます。いくら怖いと言っても、虫歯になったり口の中に異常がある場合は覚悟を決めて歯医者に行くという人が大多数でしょう。しかし中には、本当に歯医者が苦手で必要があってもなかなか行けないという人もいます。歯医者が苦手もしくは怖いという人の中には、「歯医者が怖いなんて恥ずかしい」と感じている人も多いようです。周囲が「歯医者が怖いなんて情けない」などと理解のない発言をすることも珍しくありません。しかし実のところ、歯医者に恐怖を感じる「歯医者恐怖症」の人は決して少なくはないのです。歯医者恐怖症の人は、苦手というレベルを超えて手足のこわばりや動悸、冷や汗といった症状を伴う人もいます。過去に歯医者でつらい治療を受けたことがトラウマになり、歯医者に強い恐怖を感じてしまうのです。「歯医者が怖い」という表現だけではわかりませんが、恐怖心のレベルやトラウマは人それぞれ異なります。
南丹市にある歯医者として有名な嶋村歯科診療所です
歯医者が怖い人、恐怖症の人には専門的なケアを取り入れている歯医者がおすすめです。例えば、笑気麻酔を導入している歯医者です。治療する際に笑気ガスを鼻から取り入れ、麻酔効果によって不安を和らげ緊張を解くことを目的とします。外科手術などで取り入れる全身麻酔と違い、意識を失うほどの効果はありません。少し眠くなりますが意識のある状態で治療を受けます。笑気麻酔を取り入れた治療は健康保険が適用され、自己負担3割の人であれば30分800円前後で利用できるという手軽さも魅力です。また、子供向け治療を積極的に行っている歯医者もおすすめです。子供向けの歯医者では、院内は明るく楽しい雰囲気で小さな子供が不安を感じないように配慮されています。BGMやテレビでリラックス効果のある音楽や映像を流すなど、居心地の良い空間設計を心がける歯医者も増えています。歯医者恐怖症の人でも、周囲に小さな子供が多くリラックスできる雰囲気の医院であれば比較的通いやすいと感じられる可能性があるのです。
歯医者恐怖症の人をはじめ、歯医者が苦手だったり怖いと感じたりする人は、自分に合った通いやすい歯医者を探すことが大切です。「ここなら通えそう」と感じられるところがベストです。歯医者恐怖症の人は、無理をすると治療中に体調が悪くなったり、恐怖心から通院できなくなったりするケースもあります。ギリギリまで歯医者に行くことを先延ばしにしてしまいがちなので、虫歯や歯周病といった歯のトラブルが悪化する恐れもあります。歯のトラブルは早期の発見と治療が大切です。特に歯に問題がないときでもこまめに定期検診を受け、かかりつけの歯医者をつくっておくことをおすすめします。